炎上という言葉をよく耳にします。



ほとんどは匿名。もちろん実名で堂々とご自分の意見を述べていられる方もいます。しかし、残念ながらほとんどが匿名の方々です。


まるで正義の味方であるかのように振る舞い、あること、ないこと、会ったこともない何も知らない人間の人格を深く傷付け、前後の脈絡を割愛した言葉のある一部分だけを切り取ってひたすら揚げ足をとり、攻撃します。







私は集団の中で人間は誰しも一番下は嫌だと考えています。誰かより少しでも上にいたいと思うのが私たち人間だと考えています。かくいう私もそうです。


自分が集団の中で認められず、下の位置にいると感じた時、私たちは四つのパターンに分かれます。


  自分より下の者を必死に探す。

  自分より上だと思うものの足を引っ張る。揚げ足を取る。

  「どうせ」「だって」と自分に言い訳を付け自分を諦める。自分から逃げる。

  努力する。努力して自分を高めようと頑張る。



生徒たちに「やはり④が一番カッコいいよね。辛いけれど、④の努力で上へ上へ目指そうね。多分ね、そうやって努力して高みを目指していると、そのうち相手と自分を比べていること自体馬鹿らしくなるんだと思うよ。そう思えるようになったら、こんなに楽しい人生はないよね。努力ほど辛く楽しいものはないけれど。努力以外私たちを幸せにしてくれるものはないね。そして好きなこと、やりたいことの努力を大切にしようね。それは大人も子どもも同じ。やりたいことの努力は一生懸命やるけれど、やりたくないことの努力は苦手。かと言ってやりたくないことをしなくていいという意味ではないからね、勘違いしないこと。」とよく話します。




日々ネット上で繰り返される誹謗中傷の数々。

恐ろしいことは深い意味も理由も、訳も知らず、揚げ足を取り続けることです。その揚げ足取りは、やがて同調圧力を生み出します。

これは学校や職場などで行われるイジメの構造と酷似しています。


職場にも、学級にもイジメの中心人物がいます。私の経験上、そういう人は非常に自己肯定感が低く、人を誹謗中傷することにより心のバランスを取ろうとしている人が多いように感じます。優秀なのにコンプレックスの健全な処理方法がわからない人です。ですから自分で自分のストレスをコントロールできないように思えます。その中心人物がターゲットを誹謗中傷し続けることにより、そう感じていなかった人たちまでもが同調圧力と化していきます。


同調圧力は人を殺します。


同調圧力により、つまりイジメにより数え切れない子どもの命が奪われました。


イジメはファシズムとよく似ています。



この多様性ある令和の時代にありながら、LGBTの問題、夫婦別姓の問題など極々プライベートな問題が本来あるべき姿へと多様性を手に入れようとしている時代、大変残念なことにSNS上の世界では多様性を認めず感情の激化が同調圧力を生み出し、ファシズム化する怖れさえあります。


もっと深く考え、安易に同調圧力の一員にならないことが多様性を守り抜かなければならない私たち令和に生きる人間の責務だと考えています。




まさか政治家ではなく、ネットから同調圧力というファシズムが生まれようとは、考えもしませんでした。

恐ろしい時代です。




やはり私たち人間の根は同じ。

人から認められたい。

自分が一番下は嫌。


この根の健全な育成を目指すのが学校。