2019年09月

ある運動部の先生に言われました。


「高橋先生。吹奏楽コンクールの世界って、インチキと言うか、ちゃっちいですよね。」


「えっ?なんでまたそんなこと言われるのですか?」


「だって、審査の観点、基準が統一されていないんですよね? 県により違うと聞きました。支部大会もバラバラだと聞きました。各県で基準が違うコンクールの全国大会って何なんですかね? 素直な疑問です。」


私より若い先生なのですが、


言われてみて
改めてその通りだな、と思いました。


吹奏楽コンクールは、
地区大会(予選)、県大会、支部大会、そして全国大会と登りつめていきますが、各県により審査方法が異なります。10点法で点数化する県もあれば、100点法で点数化する県もあります。中には3点法のABCで評価する県もあります。はたまた点数化して既に順位が決まっているにも関わらず、改めて代表を投票し直す支部大会もあります。

なぜ? 同じ観点、評価、点数化されないのか、確かに謎です。

私は、その中で生きて来ましたから、疑問を持ったことはありますが、それほど強くは思いませんでした。しかし、一般の方々から見ると、それは正常ではなく異常な世界だということもよく理解出来ます。


なぜ?こんなにも権威あるコンクールが、各県、各支部により審査方法が違うのか、違うということを一刻も早く恥ずかしいことだと感じるべきだと思いました。




きっとそう感じられている吹奏楽界の方は少なくないように思います。




やはり、どんな分野の方から見られても恥ずかしくない統一された公平公正な審査評価であってほしいと願います。




IMG_1738
IMG_1739
IMG_1740
IMG_1742
IMG_1743
IMG_1744
IMG_1745
全日本吹奏楽連盟によるマーチングコンテスト。

いくつか規定課題があります。

その中に「外周」と呼ばれるものがあります。
私はこの「外周」が好きです。

これは吹奏楽連盟独特の規定課題です。
もう一つ行われているマーチング協会のコンテストには存在しません。マーチング協会のマーチングは華やかです。バンド、ガードと呼ばれるダンスをする方々、時には何十人にもなる打楽器隊、その打楽器だけで冗談抜きに1千万円は越える団体も数知れず。
それに比べ吹奏楽連盟のマーチングは質素そのものです。


マーチング協会のマーチングは同じ部活動でありながら、大きく三つに分かれないと活動しにくいのではと私は考えてしまいます。管楽器であるバンド隊、ガード隊、打楽器隊、最終的にはこの三つが重なり合い素敵なショーとなるのですが、それまでの過程は、ある意味違うことを行います。



質素な吹奏楽連盟のマーチングコンテストでしか行われない「外周」が大好きなんです。


なぜ好きか?


それは非常に教育的だからです。



生き物が生き物である理由の大きな一つに「協力」があります。


人間以外の生き物たちも生きていく為に「協力」をします。「協力」することにより生き物は過酷な環境を生き抜いています。


力を合わせることにより、個体を守り、種を守っています。



少々大袈裟なくどい言い方になりましたが、この「外周」には「協力」が詰まっています。


外周=THE 協力=教育


81人のメンバー誰一人欠けることなく、この規定課題をクリアする為に知恵を出し合いながら、身体を使いながら、協力しなければなりません。協力が成立しない限りクリア出来ません。そんな甘いものではありません。音と行進が融合した美しさが、そこにはあります。



それは辛く過酷なものです。
が、外周を生徒同士で仕切ったり、仕切られたり、力を合わせながら、乗り越えようとしている姿に出会う度に私は微笑ましくなります。。練習風景を見ながら、いつもニヤニヤしています。心の中で「頑張れ」と叫んでいます。


市船吹奏楽部は理不尽な縦社会ではありません。マーチングの欠点はややもすると縦社会になりがちな面です。縦社会の方が秩序を保つには好都合です。
が、決して縦社会ではない市船吹奏楽部。1年も3年も「外周」を作り上げる上では対等です。1年生も遠慮することなく3年に意見をします。
そういう空気感を市船吹奏楽部は歴史の中で培って来ました。

私は理不尽な縦社会の部活動が昔から、教師になった時から大嫌いでした。ですから私が経営する吹奏楽部は、どこの学校においても縦社会にしたことなど一瞬たりとてありません。








外周には、協力なるものを学ぶ沢山の生きた教科書が詰まっています。




日本中、部活動ガイドラインの影響でマーチングコンテストへの参加が、特に中学校が激減したそうです。非常に残念でなりません。


教育的な活動が消えていくことに腹立たしさを感じます。



教育とは、国語算数理科社会を学ぶことではありません。もちろん、それも含みはしますが。


教育とは自立はもちろん、時に人に寄り添う、そして何より一人では生きられないということを学ぶことですから。


人間が一人では生きられない以上、最も肝心なことは協力です。


人類から協力が消えたら、私たち人類は滅びます。





外周。いいですよ。微笑ましいものですよ。本人たちは四苦八苦していますが。幸せだと思います。81人全員の存在が必要なのですから。一人一人誰もが必要とされているのですから、こんなにも幸せなことはありません。














一度、市船の外周練習をご覧になられてみては如何でしょうか。理不尽な風など吹いていません。縦社会ではない健全な協力を見ることが出来ると思います。




IMG_1716
IMG_1718
IMG_1719
IMG_1721
IMG_1722
IMG_1684
IMG_1686
IMG_1704
IMG_1713
IMG_1715
本日。
市船文化祭。

今年も多くの方々が市船吹奏楽部の発表をご覧になってくださいました。誠にありがとうございます。
心より感謝申し上げます。


私が着任した年。吹奏楽部の発表を観てくださる方々はほんの数十人。クラスの友人でさえ、来てくれない有り様でした。義理すら通じない諦めが部員たちの中にはありました。


閑散とした体育館。
あの冷え切った空気感を思い出します。



「こんな寂しいことないよね。」と話したことが昨日のことのように思い出されます。

あれから部員たちと私との闘いが始まりました。
文化祭の1ヶ月後、部活に活気ある雰囲気を作り出す為に始めたYOSAKOIソーラン。次々と臆する事なく思い付くことには全てチャレンジしていきました。

そして迎えた夏。赴任して2年目。まさかの千葉県代表。東関東初出場。意外過ぎて喜ぶことさえ遅れた部員たちでした。





あの閑散とした体育館が今では嘘のようです。
熱気に包まれ、1時間があっという間に過ぎていきました。途中退出される方もいらっしゃらない。1時間じっと市船吹奏楽部に吸いつけられるように観て、聴いてくださっていました。

卒業していかれた先輩方の努力、保護者会の努力の賜物です。

努力の歳月が作り出した結晶です。


今年も私は、いち観客として観ていたのですが、この子たちが醸し出すこの暖かい空気の正体は何なのだろうとずっと考えていました。



そのヒントが、先日の東関東吹奏楽コンクールを聴かれたある方の感想にある気が致しました。


「コンクール、おつかれさまです。

各校の演奏がクラスメイトだとしたら、と考えました。

◯◯高校は、話しかけても反応しない何を考えているのかわからない人。
◯◯高校は、はっきりとした自分の意見を押し通してくる人。
◯◯高校は、ワクワクドキドキさせる人。
◯◯高校は、宝塚的な美しいものへの憧れが眩しい人。
◯◯高校は、好きなことに夢中な明るい人。
市船は、人の気持ちを聴きながら話をする人。

そう感じる演奏でした。
コンクールというのは、はっきり言いきる人に金がつきやすいのかもしれません。友達なら、市船です。

どこの学校の生徒もがんばっているからこそ、こんな風に個性が色濃くあらわれているんだなと、あらためて思います。

今年もおつかれさまでした。」


なかなか面白い聴き方だと感心してしまいました。



今年も深く考えさせられる文化祭でした。

美咲たちとの別れが、どんどん迫っていきます。




文化祭を終え、マーチングメンバーは白子へ。
本日から東関東マーチングコンテストへ向け3泊4日の恒例 白子合宿です。
海の匂い香る白子。美味しいご飯。学校とは違う環境。
一つのことに向かって皆で力を合わせて頑張れることの幸せを感じます。




白子合宿を始めたのは、今から14年前。十数年欠かさず行って来た白子合宿。市船吹奏楽部にとっては、もはやルーティン化されたものとなっていました。
OBOG、後援会の方々も毎年、白子合宿へ応援に来てくださいます。
白子合宿そのものが市船吹奏楽部の大切なコミュニティの場となっていました。



昨年、初めてマーチング県大会で敗れ、音巴たちは白子合宿を経験出来ませんでした。
あの時の虚無感、生涯忘れられません。昨年の文化祭終わりから、本格的に吹劇の練習が始まるまで長く重苦しい毎日でした。
音巴たちの明るさにただただ救われる別な意味での非日常を経験しました。

音巴たちと白子合宿を行いたかったと今更ながら、白子にいる今、痛切に感じています。


増川薫という稀有のドラムメジャーを大阪城に立たせることが出来なかったこと。
私の唯一の後悔です。





こうして白子合宿が出来ることの幸せ。2年ぶりにここを訪れ噛み締めています。

過去14年間、14代との思い出が走馬灯の様に蘇って来る場所です。


どの代も文字通り全力でした。





美咲たちの白子合宿が始まりました。

どんな思い出が生まれるのでしょう。
昨年は思い出を作りたくても作れなかった音巴たちの想いをも背負っての美咲たちは、この白子合宿に挑むことでしょう。



大切な、大切な白子合宿です。

3年生は全員います。全員、マーチングに出場しています。


今年のドラムメジャーたっちゃん、別な意味で最高です。たっちゃんが薫の後のドラムメジャーだったからこそ成り立ちました。

たっちゃん、ブラボーです!!!
















大人も、子どもも自分の好きなこと、興味あることをしている時は楽しそうである。見ているこちらも幸せになれる。ほっこりした気持ちになる。


ところが、大人も子どもも好きにはなれないこと、興味のないことをしている時の表情は曇っている。見ているこちらも気分が晴れなくなる。






私たちはシンプルに出来ている。

決して複雑ではない。






学校は勉強する所。


その通りである。


問題はその勉強の中身である。




終身雇用制度が崩壊し、学歴神話も崩れ去り、どう足掻いても私たち人間が人工知能AIに勝てる知能を持てる訳もなく、人工知能AIに仕事さえ奪われるという近未来、子どもたちは何を学校で学ぶべきなのであろうか。


常々お伝えしているように私たちの幸せは人から認められること、人から必要とされることである。老若男女、人種、国境を越え、これは人間の変わらぬ真理だと私は考えている。



この日本が自己肯定感持つ人たちで、溢れていったら、悲しい出来事は減るのかもしれない。




もう何回もお伝えしてあるように


学校は勉強して偏差値という結果を出すところでもなければ、

部活動で頑張って数々のトロフィーをもらう場でもない。


学校は自己を肯定する場。


ある生徒にとっては、その為の授業。

ある生徒にとっては、その為の部活。

ある生徒にとっては、その為の行事。


それら全て。

目的ではなく、手段。

自分が自分を肯定する為の手段。

目的はあくまでも自己肯定。



手段は沢山あった方がいい。

それも能動的に決めたものがいい。

他から強要されたものではなく、能動的なもの。




そういう学校作りをしたい。




自己を肯定出来た若者が世へ羽ばたいていってほしい。


学校は、私たち教師はその為に存在している。と私は考えている。




だから、

学校から多様性を奪ってはならない。

学校を白と黒にしてはならない。




昨今盛んに議論されている部活動、校則の問題。私は多様性を学校が広げていくのであればおおいに結構なことである、と考えている。


しかし、それが逆に多様性を奪うようなことに動いていったとしたら、全力で反対していきたい。止めていきたい。




それだけである。




またこれまた常々言っているように学校に価値を見出せず、自分が死んでいってしまうと感じたならば無理をしてまで行く必要など一切ない。

学校とは違う価値観が、この世界には溢れている。決して学校が全てではない。






そう!

好きなことを思いっきりやろう。

そして、どうせやるのなら一度限りの人生、一度限りの高校時代、とことんやってみよう。


先ずは異常と揶揄されようが、とことんやってみることだ。必ず何かが見える。



中途半端にやっているから、決め付けだけが肥大化していき、結局は何も見えないまま終わる。



私にはそう思えてならない。




好きなことをしている大人も、子どもも清々しい。












美咲たち赤ジャは、なんだかんだ言って、市船吹奏楽部が大好き。


「絆だの、仲間だの、そんなあやふやなもの気持ち悪いんだよ。そんな時間あるんだったら、学力つけて、学歴手にして、沢山給料もらえるようになったらいいのに。そんな部活動に時間費やして後々後悔するぞ。」と相変わらず匿名で中傷される方がいらっしゃるが、人それぞれでよいではないですか。

あなたは、あなたの自己肯定を求めて、あなたの生き方を貫いていただきたい。

美咲たちは、美咲たちの自己肯定を求めて、彼女たちそれぞれの生き方を貫いていくので。

それでいいじゃありませんか。


みんな違うので。


ちなみにこんなにも多様性ある吹奏楽部、なかなかないと私は思っています。そのかわり、とことんやりますが。

とことん向き合いますが。


異常、異常とあちこちで馬鹿にされますが、私は褒め言葉だと思っております。


そもそも

いったい普通とは何でしょうか。

いったい異常とは何でしょうか。


言葉に表すと、理解した気になることが怖いですね。市船吹奏楽部は経験した人にしかわからないと思います。それは市船吹奏楽部に限らず、どこの団体も、団体に限らず何もかも経験した人にしかわからないと思います。それを市船吹奏楽部を言葉で決定付け、理解したかのように書き、それを無責任に世に発信する。実名ならばいいとは思いますが、それを匿名で行う。どうなのでしょうか。甚だ疑問しか残りません。


特に中傷こそ、実名ですべきだと思います。発信した言葉に責任を持つ為にも実名で発言すべきだと思います。











こういう高校が存在していても良い!と私は思います。

みーんな同じでは窮屈ですよね。



しかも高校は義務教育ではありません。自分の意志で行く所です。



人それぞれでいいじゃないですか。











絆と金。


金しか信じられないという方がいらっしゃってもいいじゃないですか。

絆が私の人生を豊かにしてくれたという方がいらっしゃってもいいじゃないですか。



人それぞれでいいじゃないですか。




皆さん、人生一度限り。

好きなことやりましょう。








IMG_1626
IMG_1627
IMG_1620
IMG_1612
IMG_1614
IMG_1616
IMG_1619
IMG_1622
IMG_1623
IMG_1596
今年も行われました。
市船名物日本一の体育祭!!!

赤ジャ美咲たちYOSAKOIリーダーが作り上げた市船3年生 400人によるYOSAKOIソーラン。今や市船体育祭の目玉となりました。
相変わらず、市船の皆んなは気持ちのいい人たちです。常に爽やかな風が吹き渡っています。
蒸し暑い日でしたが、爽やかそのものの3年生 400人によるYOSAKOIソーラン 演舞でした。


体育祭最高の目玉と言えば、部活動対抗リレー。
パフォーマンス部門とガチ走り部門があります。
吹奏楽部はパフォーマンス部門ではなく、ガチ走り部門に毎年出場しています。

それが!!!

なっなんと!!この運動王国 市船の中で!!
部活動対抗リレーにおいて
堂々の3位!!
1位 陸上短距離部
2位 バスケット部
そして!3位 吹奏楽部 !!

これは快挙です。
部長 美咲を先頭に素晴らしい走りでした。
写真がリレーメンバーです。

この快挙に私は大感動ー!!!!

市船の部活動対抗リレーにおいて、3位とかあり得ませんから。ぶったまげました。





毎日が青春。
毎日が失敗と反省の連続の青春。
なんと充実し切った高校生活なのでしょう。

私も高校生に戻れたら、間違いなく市船を選び、迷うことなく吹奏楽部に入部します。


来週の土曜日は文化祭です。
お待ちしております。











↑このページのトップヘ