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本日。
市船文化祭。

今年も多くの方々が市船吹奏楽部の発表をご覧になってくださいました。誠にありがとうございます。
心より感謝申し上げます。


私が着任した年。吹奏楽部の発表を観てくださる方々はほんの数十人。クラスの友人でさえ、来てくれない有り様でした。義理すら通じない諦めが部員たちの中にはありました。


閑散とした体育館。
あの冷え切った空気感を思い出します。



「こんな寂しいことないよね。」と話したことが昨日のことのように思い出されます。

あれから部員たちと私との闘いが始まりました。
文化祭の1ヶ月後、部活に活気ある雰囲気を作り出す為に始めたYOSAKOIソーラン。次々と臆する事なく思い付くことには全てチャレンジしていきました。

そして迎えた夏。赴任して2年目。まさかの千葉県代表。東関東初出場。意外過ぎて喜ぶことさえ遅れた部員たちでした。





あの閑散とした体育館が今では嘘のようです。
熱気に包まれ、1時間があっという間に過ぎていきました。途中退出される方もいらっしゃらない。1時間じっと市船吹奏楽部に吸いつけられるように観て、聴いてくださっていました。

卒業していかれた先輩方の努力、保護者会の努力の賜物です。

努力の歳月が作り出した結晶です。


今年も私は、いち観客として観ていたのですが、この子たちが醸し出すこの暖かい空気の正体は何なのだろうとずっと考えていました。



そのヒントが、先日の東関東吹奏楽コンクールを聴かれたある方の感想にある気が致しました。


「コンクール、おつかれさまです。

各校の演奏がクラスメイトだとしたら、と考えました。

◯◯高校は、話しかけても反応しない何を考えているのかわからない人。
◯◯高校は、はっきりとした自分の意見を押し通してくる人。
◯◯高校は、ワクワクドキドキさせる人。
◯◯高校は、宝塚的な美しいものへの憧れが眩しい人。
◯◯高校は、好きなことに夢中な明るい人。
市船は、人の気持ちを聴きながら話をする人。

そう感じる演奏でした。
コンクールというのは、はっきり言いきる人に金がつきやすいのかもしれません。友達なら、市船です。

どこの学校の生徒もがんばっているからこそ、こんな風に個性が色濃くあらわれているんだなと、あらためて思います。

今年もおつかれさまでした。」


なかなか面白い聴き方だと感心してしまいました。



今年も深く考えさせられる文化祭でした。

美咲たちとの別れが、どんどん迫っていきます。




文化祭を終え、マーチングメンバーは白子へ。
本日から東関東マーチングコンテストへ向け3泊4日の恒例 白子合宿です。
海の匂い香る白子。美味しいご飯。学校とは違う環境。
一つのことに向かって皆で力を合わせて頑張れることの幸せを感じます。




白子合宿を始めたのは、今から14年前。十数年欠かさず行って来た白子合宿。市船吹奏楽部にとっては、もはやルーティン化されたものとなっていました。
OBOG、後援会の方々も毎年、白子合宿へ応援に来てくださいます。
白子合宿そのものが市船吹奏楽部の大切なコミュニティの場となっていました。



昨年、初めてマーチング県大会で敗れ、音巴たちは白子合宿を経験出来ませんでした。
あの時の虚無感、生涯忘れられません。昨年の文化祭終わりから、本格的に吹劇の練習が始まるまで長く重苦しい毎日でした。
音巴たちの明るさにただただ救われる別な意味での非日常を経験しました。

音巴たちと白子合宿を行いたかったと今更ながら、白子にいる今、痛切に感じています。


増川薫という稀有のドラムメジャーを大阪城に立たせることが出来なかったこと。
私の唯一の後悔です。





こうして白子合宿が出来ることの幸せ。2年ぶりにここを訪れ噛み締めています。

過去14年間、14代との思い出が走馬灯の様に蘇って来る場所です。


どの代も文字通り全力でした。





美咲たちの白子合宿が始まりました。

どんな思い出が生まれるのでしょう。
昨年は思い出を作りたくても作れなかった音巴たちの想いをも背負っての美咲たちは、この白子合宿に挑むことでしょう。



大切な、大切な白子合宿です。

3年生は全員います。全員、マーチングに出場しています。


今年のドラムメジャーたっちゃん、別な意味で最高です。たっちゃんが薫の後のドラムメジャーだったからこそ成り立ちました。

たっちゃん、ブラボーです!!!